1月9日のジョークを大真面目に日本語で解釈してみました。この趣旨の解釈(どのような解釈でもご自由です)を英文にしてみませんか?英会話の話題としてご利用頂けるほかフェイスブックページの英文添削コーナーで英文添削も承ります。
しみったれの老人が死の床にあった。彼は周りに集まった医者、弁護士、牧師に「私が爪に火を灯すようにして貯めた9万ドルがマットレスの下にある。私の葬式の時あなた方一人づつが3万ドルの入った封筒を私の墓に投げ込んでくれ。」と頼んでから息絶えた。
葬式の時、3人はそれぞれの封筒を墓に投げ入れた。
後になって牧師が「私は新しい教会を建てるのに1万ドルを使ってしまったので投げ入れたのは2万ドルだけだった」と打ち明けた。彼は良心の呵責に耐えられなかったのだ。するとそれを聞いた医者が「私は病院に新しい設備を入れるのに2万ドル使ってしまった。だから投げ入れたのは1万ドルだけだった。」と言った。彼も良心に咎めていたのだが、牧師の言葉を聞くまでは自分から言い出す勇気を持ち合わせていなかったのだ。最後に弁護士が発言した。「君たちがあの老人の最後の願いを無視してしまったのは驚きだ。私はちゃんと満額の小切手を投げ込んだぞ。」
牧師も医者も老人に頼まれた3万ドルは老人の貯めた現金を3等分した現金としか考えていなかった。だが弁護士の考えは違った。老人が言い遺したのは3万ドルの入った封筒を投げ入れることで、必ずしも3万ドルの現金が入った封筒とは言っていない。それなら3等分した3万ドルは自分の口座に入れたままにしておいて誰も現金化するはずのない小切手3万ドルを投げ込んでおけば3万ドルは全額彼の手元に残り、かつ彼は老人の依頼を忠実に履行したことになるではないか。日頃契約書の不備をついて自分方に有利な交渉を行なったり、或いは相手方の気付かないような抜け道を埋め込んだ契約書を作成することを仕事としている彼は老人の依頼を聞いた瞬間この方法が頭に浮び、その通り実行していたのだ。そしてそれは彼がいつも仕事として行っていることとなんら変わらなかったので特に良心の痛みなどは感じておらず、他の二人を堂々と非難したのだった。